広い敷地であえて、コンパクトハウス
こちらは潟上市に建築したCUBEタイプの住宅です。とても広い敷地にコンパクトな白壁の住宅、とても羨ましい立地ですがこれには理由があります。お求めやすい土地価格ゆえ、2区画を一気に購入されたお客様。大きな敷地をじっくりと庭造りに使うという、何とも贅沢かつ羨ましい好条件です。確かに秋田市中心部からは幾分距離もあるのですが、考え方を少し柔軟にすれば、こんな夢のような計画もあっさりと実現したりするものです。
この建物はオーソドックスの極みとも呼べるデザインでまとめさせていただきましたが、究極のシンプルデザインは外観にとどまらず、内部の仕上げや間取りもとてもシンプルです。とはいえ、もちろん暮らす上で困ることなど一つもありません。究極の完成形とも呼べるこちらのシンプルハウスを見てゆきましょう。
1階
玄関を入ると少し控えめな大きさの土間です。
そもそもこの土間玄関というものは、本来活用価値のある人に勧めるべきもので、誰もが必要なものではありません。
こちらはそこを割り切って普通のフロアにさせていただきました。そのフロアに面して大きなフィックス窓を設置していますから、開放感は土間玄関と変わらずに味わえます。
そして、広く形の良いリビングを実現するためにオフセットした対面キッチンもコンロ部分はしっかりと立ち上がり壁で隔離してあります。こちらは使いやすいリビングを最優先での選択です。
2階
間取りによって選択される階段は今回、螺旋タイプを採用しました。こちらの二階も虚飾を排したシンプル設計「The BROOK」と呼べるほどに可変性の高いフレキシブルな間取りです。二階に配置した水回りのおかげで機能的にも優れています。
住まいの余白が暮らしとしての完成に
この住宅は一見するとシンプルすぎるように思えるかもしれませんが、暮らしてみるとその心地よさに驚くお客様も多くいらっしゃいます。そもそも建物を住む前に「完成」させようと思えば思うほどあれこれ悩みすぎてしまうものですが、いっそシンプルに考え、迷ったらナシ!そのかわり必要になったときにはできるように設計しておくという割り切りもまた、長く愛せるいい家を作る上では悪くない選択だと思います。
そもそもこのシンプルな家について、家そのものを語れるボリュームはそれほど多くはありませんが、ここに至った経緯なら語りつくせぬほどのボリュームになってしまいます。
簡単にお話しすると、住空間、住環境に求めるものが人それぞれですから、BROOKを選択する以前にたくさんの住宅会社を検討されることと思います。その中で、BROOKを選択したお客様であっても、実は暮らしに求めるものは様々にバリエーションがあるものです。
ですから、私たちはBROOKをお選びいいただいた一人一人のお客様が長きにわたって満足いただけるようにアドバイスをさせていただいております。今回の建物は、まさにそうした打ち合わせの結果に出来上がった究極のシンプルハウスです。