コンセプトは「クレバーな家」。
限られた予算と土地の中で、如何にしてBROOKらしい狭小的な住宅を作ることができるか?
今回はこのお題に真っ向から取り組んだ計画です。とは言え、本当の都会に設計する狭小住宅に比べれば、そこは秋田ですからそれほど厳しい条件ではありませんが…
コンパクトな躯体にBROOKらしさを十二分に詰め込んだ、とても欲張りでスモールリッチなコンパクトハウスです。
保戸野という誰もが憧れる好立地に静かに佇む端正な狭小モデル。
利便性と閑静な住宅地の二面性を併せ持つ、庭の手入れも楽なちょうどいい大きさの都市型の敷地。
正面には神社の美しい杜が広がり、四季折々の変化に富んだ素晴らしい借景を約束してくれます。
今回、この家を設計するにあたって留意したのは、大きく二つです。
もちろん、いつものBROOKの住宅の特徴を備えることも忘れずに。
プライバシーに配慮しながら借景を取り込むこみ、
コンパクトな中にBROOKのエッセンスを凝縮すること。
この「保戸野の家」では、一階に大開口のサッシを設けつつ、オーナー様の趣味の自転車を冬でもメンテナンスできるような土間玄関を採用。そして二階のフリーホールには素敵な借景を活かすピクチャーウインドウ。
思い切りの良いシンプルな間取りで、スケールを超えたゆったりした住空間をつくり上げることにも注力させていただきました。
ともすれば、縦方向に間延びしたデザインになりがちなコンパクトハウスですから、デッキの高さや窓の高さや大きさなどを微調整しながら、一番美しく見える外観デザインを探すことにも時間を費やしました。
今後BROOKのコンパクトハウスの道標となるような素敵な建物に仕上がりました。
「建物の価値は、スケールでは決まらない」
そう言っても差し支えのない、グッドバランスな「保戸野の家」、狭小の敷地で都市型の住宅を検討される方、あるいは郊外にセカンドハウスとしてコンパクトな家をお考えの方にもピッタリですね。
土地選びから難航した計画でしたが、結果、当初のコンセプトを再現した「クレバーな家」に仕上げることが出来たと思われます。