積雪の多さとバランス
今回は、感度の高いオシャレなご夫婦から秋田の県南地区で「楽しく暮らせるオープンな家」をご依頼頂きました。
積雪の多いこの地域、どうしても真っ先に思うのが雪への対応です。
でも雪への対応をあまりに優先しすぎると楽しさは半減してしまう。とは言え、もちろん無視することは出来ない。プランニングにはとてもバランス感覚を求められることになります。
スッキリした箱型のデザインに大きな土間玄関から繋がる土間デッキ。外の土間デッキはオンシーズンに活躍出来るように、大きな室内土間はオフシーズンの冬でも楽しく過ごせるスペースとして使えるように。
これを魅力の軸に据えてプランニングをスタートしました。
ピクチャーウインドウと土間デッキ
こちらの前面道路には「融雪」が入っていますので、道路で雪を融かすことが出来るのです。
もちろん直接道路に落とすわけにはいきませんが、敷地内でワンクッション入れ、雪を処理しやすいような設計と配置にしました。これはBROOKの家の「道具として」の部分。
そして道路面から見た時に屋根が目立たないように勾配を緩めにして箱型のデザインを守りながら、スッキリした印象の三連の横長窓を配置し長手のデザインバランスを整えました。
そして正面には大きなピクチャーウインドウと大開口サッシそして土間デッキ。ここは「暮らしを楽しむ」の部分。雪国だからこそ、敢えての開放的なプランニング。短いオンシーズンを目一杯楽しめるように配慮しました。
吹き抜けと2階のホールで
さらに開放的に
1Fには玄関と一体の大きな土間。そしてキッチンの奥には予備の個室を備えています。
ダイニングキッチンと繋がる大きな土間は夏冬問わずに楽しめるお店のような空間に。オンシーズンに大活躍するのは外の土間デッキ、そこに繋がる素敵なお庭との連携も楽しみです。
2Fは玄関土間上と階段部分がL型に繋がった特徴的な吹き抜けと、吹き抜けに面した大きなホール。そして寝室は機能的な収納も設置。暮らしやすさにも配慮されつつ、2Fホールの使い道にワクワク出来るプランです。
雪国の家だからといって萎縮したプランではなく、むしろ積極的に楽しむ為の言わば「攻め」のプランニング。
家をもっと楽しむためのBROOKならではの提案が出来たと思います。「豪雪地でもBROOKの家なら楽しめる!」そんな風に言われるとうれしいですね。