永く暮らすからこそ
20代なかばの若いお施主様、ご希望のデザインはアメリカンハウス。
そのままアメリカンハウスらしいベーシックな様式に則って建築することは簡単に出来るのですが、わざわざBROOKを選んでいただいたお客様が、我々に期待するのは更にワンランク上のご提案ではないか?そこで、今回はインタビューに時間をかけ、なぜアメリカンハウスが好きなのかを徹底分析させていただきました。
アメリカンハウスをその様式のまま建築する事はともすれば年齢を重ねた時にある種の「飽き」が来ないとも限りません。
これから先、ずっと末永く暮らしてゆく家ですから、一時の思いだけではなくじっくりとデザインを見つめる必要があります。
経年変化を楽しむ
色々とお話させて頂いた結果、とても暮らしやすく汎用性のある間取りと、適度なアメリカンテイストの綺麗な折れ屋根のお家に仕上がりました。
いつもより少し無垢材を多めに使ったことと、素朴な勾配天井が織りなす「山小屋」のような感覚も兼ね備えることも出来ました。
1Fには仕切ることも開放することも自在な「使える」和室コーナーも用意。そしていつも使っているオリジナルの鉄骨階段をあえて設置せず、無骨な太い無垢材で仕上げた木製の階段を採用。
あたかもログハウスのようなキャラクターを感じさせる一面も。そして玄関前にはアメリカンハウスの象徴とも言える、大きな屋根付きウッドデッキは外せません。
2Fには斜めに流れる天井と梁、そして大きな吹き抜けと太い木製階段のマッチングが山小屋のように楽しげな印象を与えてくれます。
将来、部屋として活用出来る勾配天井のホールは屋根裏部屋の感覚。きっとお子様も喜んでくれることと思います。
寝室は「ドーマー」を設けて居住性を確保。低い天井の素敵なフォルムの邪魔をすること無く実用性もしっかりと担保しています。
若いご夫婦が子育てしながら楽しく過ごすことの出来る「BROOK流アメリカンハウス」ここに完成です。こちらの建物は年齢を重ねても飽きのこないデザインが魅力です。
住めば住むほど、年月が経てば経つほど味わいを増す無垢の床と階段、そして手塗りの壁、将来の生活の変化にも対応した可変性のある設計ですから一生涯、この家を味わい尽くしていただきたいと思います。