住宅街に際立つクールさとプライベート感を
大仙市中心部の住宅街に建つ、黒い塗り壁が目を引くCUBEスタイルのこちらは、クールな外観とは裏腹に室内には無垢材を多用。上質なカフェのようなお家にしたいとのオーダーにお答えする形でデザインさせていただきました。
奥様はあちこちのカフェ巡りをされていて、ご自身で建物のテイストが明確になっていました。いつものBROOKの約束はしっかりと守りつつも、随所に凝らされたお客様のこだわりが感じられるご自宅になりました。
東側に位置する広めの道路に、あえて背を向けるように配置したこちらのお宅では、隣地と接する側に囲まれ感のあるシンプルなお庭を作ってあります。プライベート感を大切にしたこちらのお庭は、リビングとダイニングから誰にも邪魔されず、四季折々の風景を楽しむことが出来るのです。
冬の長い北国だからこそ、オンシーズンは目一杯楽しめるようにコンクリートデッキも設置。メンテナンスに煩わされず、お庭でオープンカフェのように過ごすことも出来る素敵な空間が出来ました。
レトロなアクセントとカフェスペース
1階
BROOKオリジナルの木製玄関ドアを開けると、機能的な土間玄関とリビングとの仕切りにはお客様のご希望で、あえて少し昭和感のある4枚引戸をワンオフで製作させていただきました。そしてL字型に配置したLDKはダイニングとリビングが適度に隔てられた使いやすいプラン。そのLDKに囲まれるように配されたお庭が一望できます。
そしてダイニング側には腰高の窓に沿ったカフェカウンターも設置。ちょっとした食事やコーヒーなどのカフェタイムが楽しくなるような演出です。
家全体のバランスを整える機能的な2F
2階
変形のオリジナル鉄骨階段を登ると建具で仕切れる個室とホールがあり、使い方によってフレキシブルに間取ることが可能です。
水廻りを2Fに配置したプランは一階に生活感が出にくく、素敵に演出された一階のカフェ感の邪魔をしないように機能的にまとめています。そしてもちろん、ご家族の成長や暮らし方の変化にに合わせられるBROOK仕様ですから、長い目で見た時にも安心です。
北国でも目一杯「我が家」を楽しむために
県内有数の積雪地であるこの地域でも、冬以外はしっかりとオープンカフェのようにアウトドアリビングを楽しめるように設計したこちらの住宅。冬の対策だけに終始するのではなく、むしろ短いオンシーズンをいかに楽しむかにフォーカスすると、北国の家造りはもっと楽しいものになるはずです。もちろん楽しい暮らしのためには性能や機能の部分も疎かにはできません。十分な性能をしっかりと担保してこそ、初めて北国の楽しい住宅計画が可能になることは言うまでもありません。
この度の計画ではお施主様が住環境に対して、明確なコンセプトを持っておられたのも印象的でした。
BROOKとお客様がそれぞれの意見を忌憚なく出し合い、二人三脚で作り上げたこちらの住宅、打ち合わせもとても楽しいものになりました。
こちらのBROOKの住宅が、この後もお客様のセンスでどんどん磨かれてゆくのが楽しみです。