家はシンプルに
環境や暮らしに重きを
今回のお施主様は初めての見学のときから、BROOKに決め打ちをされていたほどの大ファンの方。その後もたくさんの建物をご覧頂き、遂には建築をご決断頂きました。ゆえにコンセプトの理解も深く、打ち合わせもとてもスムーズ。今回は夫婦お二人が暮らすための家なので、コンパクトに仕上げてみました。思えばこのご夫婦は初めてBROOKにいらした時は、まだ仲の良いカップルでしたが、程なくして結婚。そして新居の建築という流れで現在に至ります。
釣り好きのご主人と田舎暮らしに憧れる奥様が選んだ土地は秋田市北部の郊外ののどかな住宅地。広い敷地と近所の小泉潟公園までは徒歩1分というお二人にとっては理想的な立地。徒歩でバス釣りが楽しめるとのことでご夫婦共大喜びしていたのが印象的です。
外観はとてもシンプルでオーソドックスなキューブタイプ。白の塗り壁と、あっさりしたデザインがむしろ人目をひくBROOKの得意とするデザインです。
そして、広い敷地はこれからお二人でまるで開拓するかのごとくDIYの小屋作りや畑などに活用して楽しむ予定とか。これからの変化も楽しみです。
開放感と和のアクセント
1階
コンパクトな建物にぴったりの土間玄関とリビングが続く開放的なプランですが、今回は意匠的な面を考慮し、和風にも見える建具を造作いたしました。和の古道具などもお好きな奥様の要望でオリジナルデザインで制作させていただきました。
そして、リビングをとにかく広く活用したい方にはうってつけの背面型のキッチンを採用。建具を開け放てば土間とリビングの一体感が楽しい建物です。
土間にはご自身でレストアした古いアラジンストーブとワンシーターのカリモク60でコーヒーブレイクを楽しまれているようです。
今は趣味のスペースとして活用
2階
BROOKで多く採用されているプランに2F水廻りのパターンがありますが、今回もバス洗面を2Fに配置。寝室とあとは自在に仕切ることもできるホールがあります。
現在のところ、ホールは仕切る予定がないことから、奥様のミシンが置かれた作業台の指定席になっているようです。このミシンで作業しながら眺める正面には大きな窓があり、とても開放的な気持ちの良い空間になっています。
住む以前から明確に
暮らす楽しみを考えていたご夫婦
今回のお施主様はインスタグラムなどで日々の暮らしを発信されており、それを見るのも我々の楽しみの一つになっていますが、とても楽しそうに、そして丁寧に暮らされているのが印象的です。
これらを拝見して気が付いたことがあります。コンパクトハウスで上手に暮らすためのコツは持ち物をとにかく厳選して研ぎ澄ますこと。打ち合わせの時から感じていましたが、こちらのご夫婦はどちらもとてもモノや家具などの世界観を大切にされているお二人でしたので、自然と持ち物も厳選されていったのでしょう。
ミニマリストの要素も感じられるスッキリとした暮らし上手のお二人には、まさにぴったりのお家の完成です。お二人のこれからの発信も楽しみにしております。