人気の外旭川地区にあって奇跡のように広大な田園風景が楽しめる素晴らしい立地条件です。
こういった土地は利便性の高い人気エリアではなかなか見つからない貴重な土地です。
こちらを設計するにあたって、まずはこの土地の最大のウリとも言える広大な田園風景をどう活かすかという点です。
これは1階と2階に影響を及ぼします。
そしてそんな借景を活かしつつ、暮らしが楽しくなるような建物にすることを目指して設計をさせていただきました。
外観は白い塗壁が映えるガレージハウスですが、玄関のある正面に、あえて窓を設けず、玄関ドアの横のスリット窓のみという店舗のような設計を施しました。
壁面が多く住宅としてはとても非凡な印象です。
1階
玄関を入ると横に広がる土間がガレージへと続きます。
その横には薪ストーブを設置いたしました。
煙突をガレージ側に抜き、室内を通らない設計になっています。
通常、煙突の余熱を使って部屋を温めるというのが一般的ですが、昨今の住宅の性能ではそもそも暖房器具としての薪ストーブはオーバーパワーです。
このため煙突掃除の利便性を考えた設計にさせていただきました。
視界を遮るものがないBROOKのリビングを通して見えるのはあの田園風景です。
奥の角には突き付けの大きなサッシが取り付けられ、ペニンシュラ型のキッチンでお料理をするときも外の風景を楽しめるように配慮させていただきました。
角の窓の外にはウッドデッキも設置されています。
リビングとキッチンそしてウッドデッキとがシームレスに繋がったリゾートホテルのような1階です。
2階
オリジナルの鉄骨階段を上った先には吹き抜けに面したホールがあります。
こちらは将来、子供部屋にすることを想定してあります。
そしてこちらは2階に家事室と呼べるほどの大きなバスルームがあり、洗濯周りの作業は全部この空間で完結することでしょう。
そして寝室ですがこちらも大きなサッシを取り付けて広大な風景を楽しめるように設計させていただきました。
この土地に出会ってから手に入れるまでには相当の時間と労力を費やし、お客様と一緒にさまざまなハードルを超えて手に入れたこの土地を完全に活かし切った設計にしたいと取り組んだこの建物ですが、とにかく気持ちの良いリビングにすることができ、お客様にも大変喜んでいただけました。
住宅とは住むための道具であることはもちろんですが、立地条件だけに限らず、やはり住んでからワクワクできるような、日々の暮らしを楽しめる設計に拘って家を造り続けて行きたいと思います。