クールなコンクリート仕上げのデッキ
BROOKの大切なお施主様からの紹介でスタートした今回の計画は当初からスムース。
住宅地とはいえ、矢島ですから近くに鳥海山を望めるのどかな場所。敷地もかなり余裕がありそうです。今後のガーデニングも楽しみなプランになりました。
当初から道路面にシンボルツリーを植えることを前提にプラン配置を検討させていただき、白の塗り壁に樹木の影が落ちるようなイメージでデザインを進めました。
前面の壁には二階から一階にかけて真っ直ぐなスリット窓を入れ、夜はそこから漏れ出る明かりも一つのアクセントになっています。
そして普段はウッドデッキにするところをあえてクールなコンクリート仕上げを採用。この系統のデザインでは無垢材仕上げが多い一階の大開口サッシの面ですが、コンクリートデッキとのバランスから今回は一律の塗り壁仕上げを施しました。
結果的に更にクールさが際立つ外観が出来上がり、こちらもお施主様も大満足の外観になりました。
ご夫婦で楽しむ空間
時間軸を考慮した間取り
1階
土間から続く一体型のリビングダイニングは視線を遮らないフルオープンが心地良い大きなスペースに。そして玄関土間から続く使い勝手の良い土間クロークも装備。お客様の提案により、いつものブルックの土間よりも少し広めのデザインにしたことで、薪ストーブの使い勝手もさらに良くなりました。そして、キッチンはリビングに食い込まないようにオフセットされた対面型。このオフセットしたキッチンはコンパクトハウスで良く使う手法なのですが、リビングを広く使えることが一番の魅力です。
2階
夫婦お二人で暮らす現時点では、子供部屋はまだまだ不要。必要になるまでは10年は先になると思います。であれば、その間、夫婦のためのプライベートルームとして広々と使っていただけるようにご提案。家の中の限られた面積を有効に使う上ではBROOKで提案させていただく事が多い間取りです。そして二階に水廻りを集めた効率のよい家事動線はもとより、リビングへの生活感の流入を極力抑えることが出来ました。
このように、一見シンプルに見えるこちらの建物ですが、実は使う方の工夫とBROOKのエッセンスとがしっかりと息づいた玄人好みの建物に仕上がっています。
これから暫くの間は、お二人だけで素敵なインテリアを楽しんだり、自分たち好みの空間でゆっくりと寛ぐことが出来そうです。大邸宅でなければ味わえないと思いがちな広い空間も、時間軸を考慮した間取りの工夫によっては可能となる良い例と言えるかもしれません。