#058

富士見町の家

狭小地へのアプローチ

Completion-Jun,2021

ご夫婦共にとても感性の高いお二人でしたが、ユーザー様のご紹介もありBROOKをお選びいただきました。
服や雑貨の話など大いに盛り上がったのが印象的でした。大曲の中心部に土地を求めての建築となりましたが、やや狭小の土地ゆえ、駐車スペースの確保、それにこの地域特有の融雪と排雪の問題などクリアすべき問題点もありました。
こちらは配置とプランニングの工夫、そしてお客様のご理解によって、それらを高い次元でクリアすることができました。

狭小地ゆえのファサードデザイン

外観
今回は道路側のファサードデザインを少しばかりいつもと違う個性的なものにさせていただきました。このデザインタイプの建物は通常袖壁が左右にある建物が多いのですが、駐車スペースを考慮し、あえて袖壁なしのシンプルでスッキリしたデザインを施した結果、今までにない表情になりました。このデザインはBROOKでは初めてのものになりますが、とても満足のゆく仕上がりになりました。融雪のために敷地内をコンクリートで仕上げた結果、白い塗り壁がむしろ良く映えるという効果も相まってとても端正な印象のご自宅になりました。

リビングのスケールを確保する工夫

1階
玄関を入ると左右に広がる土間。向かって右側が土間クローゼット、左には土間スペースになっていますが、こちらはやや狭小の土地ゆえ、庭のスペースを充分に確保することができませんでした。その代わりに室内にグリーンを配置できるように配慮させていただきました。
こちらにお気に入りのグリーンとラウンジチェアを置けば憩いの空間になること間違いなしですね。

リビングの大開口サッシに、あえて少しかかるように配置した無骨な鉄骨階段は玄関から上方向に視線を誘導する効果もあり、スケールを超えた広々した印象にしてくれます。
そして今回はリビングを更に広く自由に使える工夫の一つ、壁付けの背面キッチンを採用いただきました。
アイランドタイプやペニンシュラタイプが一般的には人気のレイアウトになりますが、リビングに食い込む分、どうしても少し空間を圧迫してしまいます。あえて背面キッチンを採用することで、リビングの使い勝手は格段に良くなるという好例ですね。

部屋の中に部屋を

2階
こちらのお宅は2階の水廻りの定番とも言える間取りを採用していますが、今回はホールを簡易的な部屋にするためのBROOKオリジナル商品である「ルームインホール」を採用いただきました。この商品、BROOKの間取りで多く採用されている、主に2階のホールを有効活用するための柱と梁で構成された家具のような商品になります。大人二人で簡単に組み立てる事ができるキットとして現在のところユーザー様限定で販売しております。もちろん自信のない方にはこちらで設置工事も承ります。この無塗装の骨組みを活用して、布や木、様々なマテリアルでオリジナリティ溢れる間仕切りとして便利に使えるアイテムになります。

今回は衣装クローゼットとして、片面は無垢のパネリングに全体にオイル仕上げを施し、正面の入り口部分にはお気に入りのマリメッコのファブリックで仕切る予定とか。このようにお客様自身で自由に楽しめるのがこの「ルームインホール」の特徴です。
BROOKのユーザー様はもちろん、これからBROOKを検討される方にもおすすめです。

今回のケースのように狭小地であっても、工夫次第で素敵な空間を作ることができるかもしれません。今までもいくつか狭小地の設計にチャレンジしてきましたが、お客様のご理解があれば狭小地での住宅計画でも満足度が下がらず、むしろ楽しいものになりました。
庭スペースの確保が難しい場合は室内にその要素を持ってきたり、駐車スペースを確保するために2階部分をオーバーハングさせるデザインを採用したりと工夫しだいで良い家にできることもありますので、そのようなお悩みをお持ちの方にとっては特に参考になる建物かもしれませんね。

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